マクドナルド、主力品「価格逆転」の舞台裏 「チーズバーガー」より「ダブル」が安い?

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チーズバーガーとダブルチーズバーガーの価格逆転が少数の店舗にとどまるのに対し、ハンバーガーをめぐる価格逆転は、マックランチを実施している3000店以上で起きている。

「客数」と「客単価」のバランスをどう取るか

こうした中で、マクドナルドの5月の既存店売上高が14カ月ぶりに下げ止まったことをどう評価すればよいのか。

これはちょうど1年前に行った値下げ戦略の影響が一巡したことに加え、今年の5月7日からハンバーガーやチーズバーガーといった比較的低価格帯の一部商品を値上げしたことで、客単価を引き上げることに成功したことが大きい。その反面、値上げが客数の減少に影響したことも見逃せない。

日本マクドナルドホールディングスでは、今回の月次売上高の発表と同時に、6月中旬には新商品発表会を実施し、「夏の外食市場を席巻すべく、クォーターパウンダーの新商品を投入する」ことを表明した。同発表会には原田泳幸会長兼社長が出席し、自ら商品戦略を説明するという。

客単価については、“値上げ”戦略の奏功で、ひとまず下げ止まりのメドをつけたマクドナルド。ただ、5月の既存店売上高は回復の兆しを見せているとはいえ、通年での挽回に向けてのハードルは低くない。夏場の客数底入れに向けて、原田社長はどのような商品戦略を打ち出すのか。

(撮影:尾形 文繁)
 

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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