マクドナルド、主力品「価格逆転」の舞台裏 「チーズバーガー」より「ダブル」が安い?
チーズバーガーのセット価格はマクドナルドのほとんどの店で490円以下に設定されているが、南青山店はそれが500円を超える数少ない店舗。そのため、チーズバーガーとダブルチーズバーガーのセット価格での逆転劇が、平日のお昼時限定とはいえ、起きてしまったのだ。
「クーポン券」などを利用することにより、本来高い商品が安い商品よりも安く買えるケースは他の外食でも見られなくはない。ただ、時間限定とはいえ来店者が誰でもクーポン券等もなしに、明らかに付加価値の高い商品を、そうでない商品よりも安く買えるような例は、それほど多くない。
昼限定セット価格ではハンバーガーとてりやきの逆転も
日本マクドナルドホールディングスによれば、この2商品の価格逆転は都内10店舗超で起きているという。
「あくまで(セット価格では)ダブルチーズバーガーがお得ということであり、チーズバーガーが高いわけではない。限られたプロモーションでの価格設定だ」と同社では説明する。
とはいえ、このチーズバーガーvs.ダブルチーズバーガーより、さらに広範な店舗で影響が出ているケースもある。マクドナルドの最もベーシックな商品である「ハンバーガー」をめぐる価格逆転だ。
ハンバーガーは単品120円で、セット価格は460~510円(店舗により異なる)。ところが、マックランチの時間帯に利用すれば、「てりやきマックバーガー」や「フィレオフィッシュ」はいずれもセット価格が450円であるため、ハンバーガーのセット価格とは完全に逆転する。
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