マクドナルド、主力品「価格逆転」の舞台裏

「チーズバーガー」より「ダブル」が安い?

5月の既存店月次売上高がついに下げ止まったマクドナルド。13カ月続いていた前年割れからの脱出だけに画期的なニュースともいえるが、その中身は前年同月比で客数が3.1%減少したのに対して、客単価が3.7%上昇し、結果的に既存店売上高が0.5%アップしたという格好だ。背景にはどのような戦略があったのか。

マクドナルドを運営する日本マクドナルドホールディングスは、既存店売上高の前年同月比割れが続いたことを受け、主力商品を“値上げ”する一方、キャンペーンやクーポン券配布による“値引き”により、客単価アップと集客力拡大の“最適解”を追求することに力を注いできた。

その結果、たとえば本来、単品では倍近い価格差がある「チーズバーガー(150円)」と「ダブルチーズバーガー(店舗により異なるが300円前後)」が、セット価格(ポテトとドリンクMサイズのセット、以下同)では逆転するといったケースが、一部の店で出ている。

チーズバーガーよりダブルチーズバーガーが安い?

東京都渋谷区にあるマクドナルド南青山店。同店ではチーズバーガーのセット価格が530円(単品は150円)、ダブルチーズバーガーのセット価格が650円(同店での単品価格は310円)でそれぞれ販売されている。一見、単品価格での安い・高いがそのままセット価格に反映されているように見える。

ところが、マクドナルドでは昨年10月から、一部地域を除く全国3000店以上の店舗で平日の10時30分~14時の間、「マックランチ」と名付けたお昼時の割引キャンペーンを実施している。ダブルチーズバーガーのマックランチにおけるセット価格は全国均一で500円だ。

つまり、平日のお昼時に限ると、南青山店ではチーズバーガーのセット価格530円に対し、ダブルチーズバーガーのセット価格は500円となり、単品とは価格が“逆転”してしまう。

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