食パン1斤を100分で焼き上げるレンジ 日立が新製品、「焼き蒸し」調理も自慢

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食パン1斤を100分で焼き上げるオーブンレンジが登場――。

日立アプライアンスは4日、オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」シリーズの新製品を発表した。昨年秋に発売して話題を集めたホームベーカリー機能付きのオーブンレンジに、焼き蒸し調理の機能を加えた最上位モデルもお披露目した。

パンの練り→発酵→焼きを自動で

「ベーカリーが(オーブンレンジの)当たり前の機能になるように持っていきたい」(日立アプライアンスのキッチン商品企画部・伴秀樹部長代理)。パンケースに材料を入れてオーブンレンジにセットすれば、ねりから発酵、焼きまでを自動で行う前代未聞のオーブンレンジの評判は上々だ。1台10万円超という高価格ながら、昨年11月の発売から3月までの4カ月間で1万2000台を販売している。

背景には、ホームベーカリーの人気再燃もあるようだ。もともとホームベーカリー市場は10万台前後のニッチ市場だったが、10年に発売されて話題を集めたおコメでパンを焼ける「ゴパン」のヒットも後押しし、11年度は年79万台と過去最高を記録した。12年度は57万台と落ち込んだものの、根強い人気があることに代わりはない。日立の狙いは、ホームベーカリーのユーザーを少しでも取り込むことにある。

今回の新製品がすごいのは、食パン1斤を約100分で焼き上げる点にある。前モデルは約2時間(約120分)を要していたが、ねり機能を強化し、発酵時にスチームを加えるなどの工夫を凝らしたことで20分の短縮に成功した。一般的なホームベーカリーが4時間程度を要するのに対し、大幅に時短できる。さらに通常のホームベーカリーと違い、本格的なオーブン機能を使うため焼き上がりの色合いや風味にも自信があるという。

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