決算発表の本番突入、注目970社の狙い目 5月10日には400社近くが発表

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決算発表のピーク到来、巨大企業も一斉発表

そして、5月10日。決算発表ラッシュも、そのピークを迎える。NTT(日本電信電話)、日産自動車、日立製作所、新日鉄住金、クボタ、パナソニックと有力大企業がそろって決算を発表する。

NTTが昨年5月に発表した期初見通しは、4.7%の営業増益。光回線の鈍化などもあり、最終的には2%程度の営業減益で着地となりそうだが、新年度についても期初段階では前向きな見通しが出る可能性がある。

日産自動車は、昨年5月に28%の営業増益と強気の見通しを出したが、中国での苦戦が響き、北米も伸び悩んだ。前13年3月期は小幅増益程度で着地したもようだが、14年3月期は、円安効果で北米や新興国が拡大しそう。今回も強気の期初計画が見込めそうだ。

日立製作所も昨年5月の期初に16%の営業増益を見込んだものの、子会社の伸び悩みもあり、13年3月期は下振れた。が、インフラ事業が堅調を続けており、前期に苦しんだレアアースの在庫評価のマイナス影響もなくなることから、2014年3月期の期初計画は前期の期初計画並みの強気見通しとなる可能性もありそうだ。

初めての決算を迎えたのが、昨年10月に合併したばかりの新日鉄住金。市況の底打ちもあり上振れ着地も見込まれるが、JFE同様、期初段階では新年度の会社計画は出ないとみるべきだろう。

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