モスバーガー、「マック値上げ」に逆張り 価格据え置き、牛肉100%へ変更も

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ソースに関しても、ミートソースは「コクを上げて味全体を調整」、テリヤキソースは「しょうゆとみそを引き立て甘みを調整」するなど、全面的な改良を加える。

4月18日に開かれた「2013年度商品施策発表会」の場で会見した、モスフードの櫻田厚社長(写真)は、「株主やお客様から“モスはよい商品を持っている。もっと進化させて欲しい”との要望が強かった」と説明する。

同社の商品の中でも「モスバーガー」は販売数が一番多い基幹商品。期間限定メニューではなく、主力メニューを6年ぶりに刷新することで、商品力を高め、競争力の向上を狙う。

ビッグマック“値上げ実験”で、看板製品の価格逆転も

一方、ハンバーガー業界最大手の日本マクドナルドは同じ4月18日、消費増税を見据えて、「ハンバーガー」「チーズバーガー」など単品メニューの値上げを発表した。「ハンバーガー」は旧価格100円を新価格120円に、「チーズバーガー」は旧価格120円から新価格150円に、それぞれ価格を引き上げる。

ダブルチーズバーガーよりチーズが1枚少ない新商品「マックダブル」(190円)の投入や、「ポテトSサイズ」の値下げ(旧価格190~230円、新価格150円)といった、100~200円の低価格帯メニューの拡充はあるものの、全体的には“値上げ”の色彩が強い新価格戦略となっている。

また、日本マクドナルドは全国49店で、主力商品「ビッグマック」(単品)を旧価格290~320円から新価格330~360円に値上げする“実験”も行う。この結果、一部店舗とはいえ、ビッグマックはモスフードの「モスバーガー」(320円)を上回る価格となり、両社の看板商品の価格が逆転することになる。

次ページ業績面ではマックより停滞色
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