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32歳高年収女子、「暴走デート」の全内幕 東京カレンダー「崖っぷち結婚相談所」<3>

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「杏子さんは、どのような男性がタイプですか?」。飯島はすっかり恐縮した様子で、杏子に探り探りでいくつか質問をした。

「そうですね、まずは私が尊敬できる男性がいいです。仕事面だけでなく、プライベートも。私は休日も朝からアクティブに過ごしたいので、ダラダラとお昼まで寝ているような男性は苦手ですね。今日も朝7時からランニングをしてきました」。杏子が答えると、飯島は「流石ですね」と、やはり賞賛の眼差しを送る。

「私は自分のワークライフバランスに、とても満足しています。仕事は楽しいですし、休日も効率良く時間を使って、充実した日々を過ごしたいんです。お付き合いする男性とは、そんな日々をさらに楽しみたいですわ」

杏子は飯島の目を見つめて、ニッコリと微笑んでやった。きっと彼も、なかなか良い女性に巡り合えず、婚活に疲れているはずだ。自分のようにまともなイイ女もちゃんと存在するのだと知るだけでも、きっと励みになるだろう。

杏子は目の前の人の良さそうな男に、そんなサービス精神を抱き始めた。

杏子をさらに有頂天にさせた、男の一言とは?

「ちなみに、杏子さんは、いつ頃までに結婚をお考えですか?」

この質問は、杏子をさらに有頂天にさせた。飯島は、既に自分との結婚を妄想しているのだ。しかし、突然ハイレベルの女に出会えたのだから、彼が前のめりになっても仕方あるまい。

杏子は右斜め下にほんの少し顎を引き、目を伏せて口角をキュッと上げた。この角度のこの表情は、杏子の顔を一番エレガントに魅せるはずだ。「結婚をいつまでに必ずしなければいけないものとは、考えていませんわ。良きパートナーと、自然なタイミングで結婚の選択ができれば、それは理想かも知れません」。

「さすが、外資系にお勤めの方は、しっかりと自立した考えを持っていらっしゃるんですね」。飯島は、杏子の話を始終真面目に聞き入っていた。

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【その後はプロフィールを交換するような会話が続いた】

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