大人が「絵本」を読んで得られる意外な気づき

子どもに読み聞かせるだけじゃもったいない

出演しているミュージシャンにとっても、新しい音楽の可能性が見えることから、えほんLIVEでの活動は新鮮で、普段の音楽活動へのフィードバッグもされているようです。また、今までターゲットにしていなかった客層へのパフォーマンスによって得られる反応を見て、より自分の音楽に対する造詣を深めることができるなど、絵本にかかわることでクリエーターの世界も広がっているのです。

ボーダーラインを設けることなく、さまざまなことに挑んでいるニジノ絵本屋ですが、この柔軟さがある副産物を生み出しました。書店であり、出版社であり、イベント屋であるにジノ絵本屋がいつの間にか、子どもだけではなく、多くの大人たちが集まる場所となったのです。

絵本は真のボーダレスメディア

絵本を書きたい(描きたい)作家や、絵本を取り扱いたい書店、新しい取り組みに興味津々の出版や書籍関係者、果てはミュージシャンや役者と、さまざまなジャンルの人たちが絵本を通じて出会い、共に活動することで、絵本の新たな可能性も広がってきました。

絵本の新しい可能性を築くことは、絵本の対象読者や「使い方」を広げることにもつながります。もともと子ども向けである絵本は、絵さえ認識できれば年齢や言葉の壁を超えられるメディアであり、年代や国籍を超えたコミュニケーションのツールになりうる可能性を秘めています。つまり、絵本を媒介にこれまで出会ったことのない人たちとの交流が生まれるかもしれないのです。

子ども向けだと思っていた絵本も、接し方や使い方が変われば、思いがけない発見があるかもしれません。まずは気になる1冊を、探しに行ってみませんか。

(写真:尾形文繁)

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • コロナショック、企業の針路
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スペシャルインタビュー<br>元ラグビー日本代表・畠山健介

今年から米メジャーリーグ・ラグビーのチームに所属、華やかな選手生活とは裏腹に幾多の葛藤を乗り越えてきた畠山選手。「ラグビーファンの拡大には、リーグのプロ化が不可欠だ」。新天地にいる今だから見えてきた日本ラグビー改革論を熱く語ります。