最新!駅別「マンション資産価値」ランキング 首都圏と近畿圏の10年間平均データで分析
新築マンションが割高なのか、割安なのかを見極めるさまざまな指標の一つとして、そのエリアにある中古マンションの価格と比較するという方法がある。
たとえば中古マンションの流通価格と比べて新築マンションの価格が安ければ、新築価格は割安と考えることができる。裏を返せば、そのエリアの中古マンションの人気ぶりを示しているわけで、マンションの資産価値を図る際に有効な材料といえる。
株価指標をマンションに応用
新築マンション市場と中古マンション市場の関係性は、物件所在地、つまり最寄り駅がどの駅かによって大きく異なる。
不動産市場の調査を行なっている東京カンテイでは、中古マンションと新築マンションの平均価格を元に、マンションの資産価値を推計する「マンションPBR」を定期的に公表、2016年版は7月28日に発表した。
PBRという用語は、不動産業界では聞き慣れないかもしれないが、株式投資の世界ではごく一般的に用いられている。株価純資産倍率(Price Book Value Ratio)のことで、株価が純資産の何倍まで買われているかを示す指標だ。8月29日時点の東証1部全銘柄のPBRは1.13倍。これは株価が東証1部全銘柄の純資産を上回っていることを示す。
マンションPBRとは、中古マンション価格を株価、新築マンション価格を純資産に見立てて、中古マンション価格が新築マンション価格の何倍になっているかを計算したものである。中古マンション価格、新築マンション価格ともに2006~2015年の10年間の平均値が使われている。
マンションPBRが1を超えれば、中古マンション価格が新築マンション価格を上回っている状態を示す。逆に1を下回れば、中古マンション価格が新築マンション価格を下回っている状態を示す。
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