最新!駅別「マンション資産価値」ランキング 首都圏と近畿圏の10年間平均データで分析

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なお、株価の指標としてのPBRは倍率が1を下回ると割安となり、お買い得とみなされることもある。だが、マンションPBRが1を下回ると、購入時よりも高い価格では売れないことを示し、必ずしも「お買い得」とはいえない。逆に、1を上回っている状態とは、新規物件価格よりも中古価格のほうが高い状態を示す。マンションの資産価値という点では有利な状況といえるだろう。

では、首都圏のマンションPBRの状況について見ていく。東京カンテイによれば、2016年の首都圏平均マンションPBRは0.90だった。これは、過去10年間の中古マンションの平均流通価格が、過去10年間の新築マンションの平均流通価格の90%だったということを示す。新築マンションの高騰につられる形で中古マンション市場も上昇しているためだ。

とりわけJR山手線の内側や、湾岸エリア、城南・城西エリア、川崎・横浜エリアでは、マンションPBRが1を超えている。

2016年に首都圏でマンションPBRがもっとも高かった駅は、東京メトロ南北線・六本木一丁目の1.56である。10年間の新築マンション価格は1億0155万円(70平米換算、以下同)と高額だったが、10年間の中古マンション価格は1億5885万円と新築を大きく上回った。

新築から中古で4割下落するケースも

2位は京急本線・立会川の1.24だった。新築価格が4378万円だったのに対して、中古価格は5465万円だった。

3位は東京メトロ銀座線・外苑前、4位は都営地下鉄三田線・御成門と都心が続くが、5位に京王井の頭線・三鷹台、6位にJR根岸線・石川町がランクインしている。

一方、首都圏でマンションPBRが最も低かった駅は京成本線・ユーカリが丘の0.59だった。10年間の新築マンション価格の平均が3230万円だったのに対して、10年間の中古マンション価格の平均は1925万円だった。資産価値が約4割低下したことになる。2位は西武池袋線・飯能の0.63。新築価格3001万円に対して中古価格は1914万円だった。3位は東葉高速鉄道・八千代緑が丘の0.64。新築価格3275万円に対して中古価格は2127万円だった。

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