ホンダ「NSX」は超高級車として通用するのか 10年ぶり復活したスーパーカーの実力と価値

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価格にスポットが当たった理由はもうひとつある。新型NSXは、米国では昨年1月に新型アキュラNSXとして発表済みであり、日本では昨年秋の東京モーターショーで公開され、同時期に報道関係者向けにプロトタイプをテストコースで試乗する場も設けられた。同国オハイオ工場での生産も今年スタートしており、5月に第1号車が納車されている。国内での販売やメインテナンスについてもすでに説明がなされている。

よって残る話題は「日本ではいくらで売るか」ぐらいだった。そして発表された2370万円という価格は、前述したように日本メーカーの量産乗用車(米国生産なので国産車ではない)としては最高峰に位置する。

これはスーパーカーである以前に、超高級車と称して良い数字だろう。世界において超高級化が進んでいる近年のスーパーカー市場において、新型NSXは通用するのか。どのように評価できるだろうか。

NSXに近い価格の車種

我が国で販売している高級車で、NSXに近い価格の車種をピックアップしてみよう。

・アウディR8 V10 5.2FSIクワトロ 2456万円
・フェラーリ・カリフォルニアT 2450万円
・ベントレー・コンチネンタルGT 2430万円
・ポルシェ911ターボ 2236万円
・ポルシェ・パナメーラ・ターボ 2327万円
・メルセデス・ベンツS600ロング 2318万円

 などとなる。上の2台はその車種におけるエントリーモデルであり、逆に下の2台はシリーズの上級グレードとなる。ちなみにロールス・ロイスには2000万円台で買える車種はない。

ポルシェ「911ターボ」

この中でNSXとキャラクター的に近いのはやはりポルシェ911ターボだろう。ターボチャージャーを2基装着した6気筒エンジンを搭載し、デュアルクラッチ・トランスミッションを介して4輪を駆動するところまで共通している。排気量もNSXの3.5ℓに対して911ターボは3.8ℓと近い。

もちろん違う部分もある。NSXはV型エンジンをミッドシップに搭載し、フロント2・リア1個のモーターも併用するハイブリッド車だ。911ターボはモーターを持たず、エンジンは伝統の水平対向をリアに積む。おかげで狭いながらリアシートも備えている。

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