イラン政府、原子力科学者アミリ氏を処刑  国家機密をCIAに提供したスパイ罪で

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 8月7日、イランの核開発に関する情報を米中央情報局(CIA)に提供したとされる原子力科学者シャハラム・アミリ氏に対し、スパイ罪で死刑が執行された。写真はイラン国旗。首都テヘランで2011年4月撮影(2016年 ロイター/Morteza Nikoubazl)

[ドバイ 7日 ロイター] - イランの核開発に関する情報を米中央情報局(CIA)に提供したとされる原子力科学者シャハラム・アミリ氏に対し、スパイ罪で死刑が執行された。イラン司法府の報道官が7日、明らかにした。

国営の通信社IRNAによると、司法府の報道官は記者会見で「米国とのコネクションを通じ、アミリはわが国の重要な情報を敵に流していた」と述べた。

アミリ氏は法廷で死刑を言い渡され、最高裁もこの判決を支持したとIRNAは伝えている。

アミリ氏は大学の研究者で、イランの原子力エネルギー機関で働いていたが、2009年にメッカ巡礼のため訪れたサウジアラビアで消息を絶ち、その後は米国にいたことが確認されている。10年7月に帰国すると英雄のように歓迎されたが、その後逮捕されたという。

米当局者は2010年、米国政府がアミリ氏から「有益な情報」を得たことを明らかにしていた。

イランはCIAによる拉致事件だと主張。一方、米当局者らはアミリ氏は自由に行動しており、イランにいる家族が圧力を受けたため帰国したのではないかとの見解を示している。

2010年に同氏はイランの国営テレビでこれを否定し、「私の家族には何の問題もなかった」などと発言。米国の工作員から逃げていたと証言した。

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