ジョブズ2世、スマホで決済革命に挑む わずか2センチの端末が決済を変える

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今後は日本含むアジア展開も

同社のサービスメニューは広がっている。店舗がレジとして使用できるタブレット端末向けのアプリ「スクエア・レジスター」はそのひとつ。昨年開始した「スクエア・ウォレット」も画期的だ。

専用アプリをダウンロードした顧客がスクエア導入店舗に行くと、店側のソフトが即座に顧客の名前や顔、購入履歴などを表示。顧客が支払いボタンを押し、店側が本人を確認して承認するだけで、あらかじめ登録済みのカードで決済が行われる。2012年11月にはスターバックスが約7000店舗で同サービスの導入を発表。「今後は中小店舗だけでなく、大手流通企業との契約も増えるはずだ」。

ドーシーが目指すのは、単にカード利用を増やすことではない。「新しい技術により、人々に新しい体験をもたらす」ことだ。「スクエアの参入でこれまで手つかずだった層をカード決済に取り込めるようになり、決済業界は変わり始めている。この業界の問題を解決するという目的意識を持って突き進んだ結果、スクエアという会社自体がムーブメントになっている」。

2013年半ば、スクエアは本社を移転する予定だ。サービスの急拡大に伴って、現在450人の社員が年末には1000人まで膨らむと見込んでのことだ。12年11月にはカナダでもサービスを開始、今後は日本、アジアを含め世界展開を視野に入れている。工作スペースがあったからこそ実現したベンチャービジネスの快進撃はこれから本格化する。

(週刊東洋経済2013年1月12日号)

週刊東洋経済編集部
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