今や観光名所に!天神の「豪華すぎトイレ群」 競い合うかのごとく後発組ほど豪華になり…
天神地下街は開業から約40年、「19世紀のヨーロッパの街並み」をコンセプトに、オシャレな空間を演出してきた。だが、通路から一歩入ったトイレだけは、そんなイメージも吹き飛ぶ、ありきたりの古い公共トイレだった。
地下街は天神の各商業施設をつなぐ大動脈。トイレをリニューアルしたのは地下街を運営する福岡市の第3セクター・福岡地下街開発だ。商業施設の豪華トイレが次々に誕生する中で、「地下街が足を引っ張るようではいけない。地下街には天神全体を盛り上げる使命もある」と考えたという。
店舗の外観に溶け込みすぎた結果…
天神地下街の4つのトイレは、それぞれデザインが異なる。木材をふんだんに使い高級ブティックのような重厚感を持たせたものや、間接照明を多用して王妃の別荘をイメージしたものもある。
アロマの香りが漂い、地下にいても時間を感じられるようにと、昼間は明るく、夜は全体の照明を少し落とすといった細かい気配りもある。授乳室や多目的トイレも併設され、実用性も兼ね備えている。
ただ、ヨーロッパ調の各店舗の外観に溶け込み過ぎているため、ショップと勘違いして入る人もいる。そんな人も、従来のトイレのイメージを覆す豪華な別世界の空間を前に、入り口で立ち止まってしまう。ちょっと笑える、本当の話だ。
(記者:坂田恵紀)
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