日立、“孝行息子"の苦戦に翻弄 金属、建機など子会社不振で利益半減 

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試されるグループ力

来14年3月期に向けても、なお不透明感が漂う。

電力や社会インフラ関係の受注残高は増加傾向にあるものの、「今の雰囲気を見ると、4~6月期の需要は強くなさそう」(中村豊明副社長)。建機や半導体製造装置といった量産系ビジネスがいつ頃回復するのか。それが成長路線を維持できるかのポイントになりそうだ。

グループ全体の成長路線は不透明でも、営業利益は着実増が見込めそうだ。日立グループは全社を挙げてコスト削減プロジェクトを12年8月にスタートしたばかり。15年度までに4000~4500億円のコスト削減を掲げ、今期だけで700~800億円を削減できる見込み。来期は1000億円減を見込むが、どこまで達成できるのか。グループ力が試されている。

(撮影:尾形文繁)

前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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