NYダウ平均株価とS&P500、最高値を更新 バンカメ決算やソフトバンク大型買収を好感

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ平均とS&P500が小幅上昇し最高値を更新。ナスダック指数もしっかりで推移した。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC.N>の利益が予想を上回ったことや、ソフトバンクグループ<9984.T>が320億ドルで英半導体設計ARMホールディングス<ARM.L>を買収すると発表したことが材料となった。
バンカメは3.3%高で、S&P金融株指数<.SPSY>は0.4%上がった。ARMの米上場株は40.5%急伸、フィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は1.5%上昇した。
農業関連・種子開発のモンサント<MON.N>は2.9%高。独医薬品・化学バイエル<BAYGn.DE>とデューデリジェンス(適正評価)実施に向けた秘密保持契約の条件で協議していることが、関係筋の話で明らかになった。
玩具のハスブロ<HAS.O>は6.6%下落。最大の事業である男児向け玩具の売上高鈍化が懸念された。同業のマテル<MAT.O>は1%安となった。
トムソン・ロイターのデータによると、S&P500企業の第2・四半期利益は前年比4.5%減で、第1・四半期の5%減から落ち込みが和らぐ見通し。またアナリスト予想を上回る企業は増えるとみられている。さらに第3・四半期は1.5%の増益に転じると予想されている。
ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は「重要なのは市場参加者が業績予想を上方修正しつつある点だ。相場のけん引役が債券的な性格の銘柄から景気循環(セクター)に引き継がれている側面が強まっている」と述べた。
BB&Tウエルス・マネジメントのシニア・バイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「S&P500企業の利益は今が底だとの共通認識が広がっているように思われる。実際その通りなら、基礎的な条件のベースで第3・四半期と第4・四半期に向けてある程度の勢いを形成することができる」と指摘した。
米取引所の合計出来高は約56億株で、過去20営業日平均の77億株を下回った。
騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.72対1、ナスダックが1.25対1で、いずれも上げが優勢だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 18533.05 +16.50 +0.09 18521.55 18556.13 18489.84 <.DJI>
前営業日終値 18516.55
ナスダック総合 5055.78 +26.20 +0.52 5034.99 5063.53 5030.13 <.IXIC>
前営業日終値 5029.59
S&P総合500種 2166.89 +5.15 +0.24 2162.04 2168.35 2159.63 <.SPX>
前営業日終値 2161.74
ダウ輸送株20種 7972.86 -12.31 -0.15 <.DJT>
ダウ公共株15種 711.29 +1.17 +0.16 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 734.54 +10.90 +1.51 <.SOX>
VIX指数12.44 -0.23 -1.82 <.VIX>
S&P一般消費財 645.36 +2.06 +0.32 <.SPLRCD>
S&P素材 307.86 +2.09 +0.68 <.SPLRCM>
S&P工業 509.97 -0.61 -0.12 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 570.70 -0.91 -0.16 <.SPLRCS>
S&P金融 318.17 +1.15 +0.36 <.SPSY>
S&Pエネルギー 519.33 -0.29 -0.06 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 856.24 -0.01 0.00 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 182.99 -0.01 -0.01 <.SPLRCL>
S&P情報技術 747.48 +5.44 +0.73 <.SPLRCT>
S&P公益事業 264.68 +0.62 +0.23 <.SPLRCU>
NYSE出来高 7.41億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 16680 + 120 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 16610 + 50 大阪比 <0#NIY:>
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