プロも熱中する「歴史マンガ」珠玉の5冊 大人たちに愛される話題作はこれだ!

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『センゴク』 宮下英樹 講談社 全15巻

若き武将の目に映った信長、秀吉とは

『センゴク』

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と、キラ星のごとき英雄を多く生んだ「戦国」の時代に、「仙石(せんごく)秀久」という名の武将がいました。多くの歴史的名将に仕え、戦う数奇な運命を持った武将です。時にしくじり、時に武功をあげながら、秀久は信長のもと大躍進で出世を続ける秀吉を助けていきます。

誰もが知る日本の戦国時代を、一兵士に近い立場から、立身出世、大失敗、その失敗を挽回する活躍という激動の人生を、著者独特なユニークで緻密な歴史考証のうえに、積み重ねていきます。作品として面白いことは勿論、一通りの歴史作品を読んだ人にも、別の視点を気づかせてくれるユニークさを持つ作品です。(NPO法人NEWVERY/菊池健)

本当に強い男とは何なのか?

『ヴィンランド・サガ』 幸村誠 講談社 1〜17巻

中世ヨーロッパを席巻したヴァイキングの物語

『ヴィンランド・サガ』

ヴァイキングとは、「8世紀末から11世紀中頃までヨーロッパ、ロシアに侵入し、略奪と商業によって大きな影響を与えた北方ゲルマン族の総称」。日本人には馴染みの少ない民族だが、小さな海賊レベルから始まった彼らの力は、やがて海を飛び越え、現在のイギリス全土を征服するまでに及びます。

主人公のトルフィンは、そんなヴァイキングの中に暮らし、父の仇であるアシェラッドの命を狙い続けます。そのアシェラッドが率いるヴァイキングの一団に所属し、ともに戦いの旅を続けながら……。

復讐の鬼であったトルフィンは、歴史の大きなうねりの中で、自身の生きる支えを何度も失いながら、より大きな夢へと向かっていく。本当に強い男とは何なのか? 今はなき父の背中を追いながら、トルフィンは捜し続けます。(NPO法人NEWVERY/菊池健)

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