グリー、ゾゾタウンの正念場 有力ネット企業トップが語った「強気」と「弱気」(下)

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続いて話題を振られたスタートトゥデイの前澤社長は、開口一番、謝罪の言葉を述べた。スタートトゥディはアパレル専門のネット通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営する。

「この度の騒動がテレビや新聞、週刊誌まで広がってしまったことをこの場を借りてお詫び申し上げたい」

「二度と注文しなくていい」で炎上

深々と頭を下げた前澤社長は、昨年10月、ある顧客の「送料が高い」というツイッター上のつぶやきに、「二度と注文しなくていい」と反論。このコメントがネット上で拡散し、いわゆる炎上状態となった。この騒動の直前に半期業績が初めて前年を下回ると公表していたこともあり、スタートトゥデイの株価は年初来安値を更新した。

前澤社長は、「会社が売り上げ1000億円、アルバイト含めた従業員1000人規模に向かうに当たり、会社として壁を感じている。壁を乗り越えるために、我々の何が強みでどこに向かいたいのか、という原点回帰の考えを全社員で共有している」とも語り、現在は気を引き締めていることを強調した。

スタートトゥデイは11月1日から、それまで購入金額1万円以上以上が対象だった送料無料サービスを全面無料化。ポイント還元率を10%に設定し、事実上常時10%の値引きを始める大胆策に打って出ている(ただし、ポイント還元率は2月1日から従来の1%に変更)。1日6時間労働など次々と挑戦的試みを仕掛ける同社にとって、13年は壁を乗り越えるための正念場の年となりそうだ。

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