普通の会社員がAKB48銘柄で1億円儲けた!? この投資法は下落相場でこそ「使える」!

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もちろん、神様でないかぎり、最安値で買って、最高値で売ることなんてできません。この株式は、良くも悪くも、私にたくさんの教訓を与えてくれました。私の投資術が厳しい相場環境でも儲けられるという事例としてだけでなく、私も含めて、普通の会社員が勝つ投資家になるための教訓にもなると思います。

2015年10月、ブランジスタが、オンライン・スマホゲーム「神の手」を開発すると発表しました。私が注目したのは、「神の手」の総合プロデューサーです。

「え~っ、AKB48のヒットを手掛けた秋元康氏がスマホゲームを作るのか!」

私は、AKB48総選挙での選挙権とCDのセット販売の手法がすぐに頭に浮かびました。斬新で、かつ収益に直結する手法に驚いたのを思い出したのです。このとき、ゲームの詳細は発表されなかったのですが、秋元康氏のことですから、何か新しい手法で会社の収益が爆発的に伸びるだろうと考えました。しかも、この会社の役員には、数々のベストセラーを生み出した幻冬舎の見城徹氏がいるのです。だから、かなりの高確率で話題になると考えました。

ストーリーを描くときには、消費者目線だけでなく投資家目線も大事です。スマホゲームは、開発費がかかりますが、売上増にともなうコストアップがほとんどありません。在庫を抱える必要もありません。だから、ゲームがヒットすると、爆発的に業績がアップします。

過去の例で言うと、ミクシィです。2014年の業績予想は、売上高80億円、経常利益17億円の赤字でした。ところが、「モンスターストライク(モンスト)」が大ヒットすると、予想を大きく覆して、2014年3月期の売上高は121億円、経常利益は2億円の黒字になったのです。株価は12倍に上昇しました。ガンホーも、「パズル&ドラゴン(パズドラ)」が大ヒットすると株価が60倍に跳ね上がりました。

投資家は、過去の急騰株の成功事例をよく知っています。スマホゲームがヒットすると株価が急上昇することを十二分にわかっているのです。だから、私以外のほかの投資家も「神の手」に期待すると考えました。

まずは「試し買い」から入る

このようなストーリーを描いた私は、日課のようにチャートを毎日ウォッチし続けて、株を買うチャンスをじっと待っていたのです。

ポイント③ 最初は投資上限額の5分の1で試し買い

ブランジスタ株は、2月の中ごろに以前の安値付近に接近したこと、ゲームの詳細の発表が近くあるのではないかと考えたことから、試し買いをしました。私は、最初から総資金のすべてを投資しません。最悪なケース、そこから急落することもあるからです。

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