最速レビュー!新MacOSが誇る5つの進化点 Siri検索ではMacらしい機能を搭載
3つ目は、iCloud Driveの進化だ。DropboxやOneDriveのように、手元のファイルを自動的にクラウドに同期する仕組みを備えているが、その対象が「デスクトップ」と「書類」フォルダにも拡大された。
デスクトップに保存したファイルは、すぐにiCloud Driveに保存され、iPhoneやiPad、ほかのMacからでも利用することができるようになる。
たとえば、広い画面のMacで、編集中の文書に使う画像やイラスト、ビデオなどを集めて、それを1つのプレゼンテーションファイルにまとめるとする。その際、保存先がさまざまなクラウドやウェブに分散していると作業効率が悪い。そこで、とりあえずデスクトップに保存していき、ドラッグ&ドロップで作業できるようにしている。
いつでもどこでも作業を再開できる
これまでのデスクトップは、Macごとに分かれていたし、iPhoneやiPadにデスクトップの概念はなかった。しかしmacOS Sierraでは、デスクトップが自動的に同期されるため、作業状態がデバイスを超えて共有されることになるのだ。
Macのデスクトップにファイルを集めてKeynoteで編集している際に外出することになっても、出先でiPadから、デスクトップのファイルを利用し、Keynoteでのプレゼンファイルの編集を続けることができるようになる。
Macのデスクトップは、文字どおり、作業中の机の上となり、これを持ち運ぶことができるようになったのだ。ただし、作業が終わるごとに、こまめに片付けておかないと、散らかった机を持ち歩くことになってしまう。
前述のデスクトップ同期と似ているが、ユニバーサルクリップボードも生産性が高い使い方を提供してくれそうだ。
この機能は、同じApple IDでログインしたMacやiPhoneの間では、コピーした内容をデバイスを超えてペーストできる仕組みだ。今までは1つのマシンの中に閉じていた「コピペ」が、その枠を超える、ということだ。特に、モバイルアプリが用意されているiPhoneからMacへのコピペを便利に感じた。
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