半導体事業の整理は3月末までに決着

富士通・山本社長に聞く

富士通の山本正已社長は12月27日、東洋経済など報道陣のインタビューに応じた。山本社長は1976年に富士通入社後、ワープロ「オアシス」シリーズの開発を皮切りに、パソコンなど個人向け情報端末から、サーバー、ストレージの開発責任者を務めるなど、製造部門の経験が長い人物だ。

一方、富士通は10月末、海外での需要減退を背景に、今2013年3月期の業績見通しを大幅に下方修正した。今後の事業戦略は。そしてリストラを進める半導体事業はどうなるのか――。

インタビューの冒頭、山本社長は2012年をこう振り返った。

デバイス分野で苦戦

業種ごとのばらつきはあるが、2012年は厳しい年だった。年始はタイ洪水の影響を受け、欧州のビジネスも債務危機の影響から落ち込んだ。後半には米国大統領選などのイベントもあって、景況感は改善する見通しだったが甘くはなかった。12年度もどうやら低調のまま終わりそうだ。

ポートフォリオで言えば、特にデバイス分野が厳しかった。一方、IT投資の重要性が浸透してきたことで、サービス分野は前年比プラスで動いている。そうした環境下で、12年にやってきたのは、攻めの構造改革とグローバル対応、そして新しいビジネスの創出だ。4月には全体の組織を顧客軸と事業軸、そしてマーケット軸にするなど再構成した。また、営業とSEの分離なども含めてグローバル対応を強化してきた。

まだまだ十分な成果とは言えないが、今後のためには不可欠だ。攻めの構造改革の部分では、半導体事業がどうあるべきか模索している。具体的なことは言えないが、来年3月末までには方針を明確にし、13年度いっぱいには業態として整理した形を示したい。

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