スカイプのストックホルムオフィスに潜入 創業10年目の誓い(第2回)

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具体的には、(データを圧縮・伸張するソフトウェアである)コーデックを独自開発している点が大きい。『SILK(シルク)』と呼ぶコーデックを使うことで本来の人の声に近く、

より精巧に通話相手の声を聞こえることが出来る。『まるで同じ部屋にいる人と会話をしている』状態に限りなく近づけられる。

電話の回線と違い、ネットワークの回線は不安定だ。我々は不安定なインターネットのトラフィックの中から声を拾うボイスパッケージの精度を上げている。

スカイプがパソコンからモバイルでも使われるようになり、ボイスパッケージの難易度は上がったが、独自のコーデックを使うことで品質を保っている。

ストックホルムオフィスのこだわったオフィスのつくりは、スカイプの品質を支えている。ここまで音声品質にこだわるスカイプだが、実際のところ、競合サービスと比べてどうか。「LINE」を運営するNHN JAPANの舛田淳執行役員に聞いてみた。

競合は「品質に大差ない」

舛田氏は「Wi-Fiか3G(第3世代移動通信システム)か、どういうOSかデバイスか、または海外か国内かなど環境で違ってくる」と前提を置いた上で「各社の品質にさほど差はない」と断言する。

だが、スカイプはやはり若干違うようだ。「LINEは3G環境での品質強化を念頭に置いているが、Wi-Fi環境ではスカイプの音声品質は確かに高い 」。

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