スカイプのストックホルムオフィスに潜入 創業10年目の誓い(第2回)
ただ、「ストックホルムは活気溢れるエンジニアの都市であり、スカイプの技術戦略を担う最も重要な拠点」とプラスバーグ氏は言う。
「その分、ストックホルムオフィスでは人材採用に力を入れている。採用のときはエキスパートであるかを重視しているため、必然的にコンピュータサイエンスやエレクトロニクスを専攻した人間が多い。同じスウェーデンに本拠を置くエリクソンから転職する人間も多いし、給料や福利厚生では優れていると思う」。
解説するプラスバーグ氏自身も、ドイツのアーヘン工科大学を卒業した後、スウェーデン王立工科大学で博士号を取得した実績がある。
ストックホルムオフィスの責任者を直撃
続いて拠点の責任者であるカールハインツ・ウーム氏(=右写真=)が取材に応じてくれた。2005年からスカイプに在籍するウーム氏の談話から、スカイプの実像を紹介しよう。
スカイプは過去に3回株主が変わり、その間規模は3倍になった。しかし、今のマイクロソフトが最も適しているパートナーだ。マイクロソフトが提供するOS(=オペレーティングシステム、基本ソフトウェア)、モバイル端末、リビングルームの体験などと連携することで、スカイプのビジョンである、『グローバルに存在する、何十億もの人に対するコミュニケーションツールへの提供』を最大化することが可能となっている。
スカイプの株主は、一度目がネットオークションのイーベイ、二度目はプライベート・エクイティ・ファンドがシルバー・レイクだった。そして三度目が今のマイクロソフトだ。
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