参院選当落予想!首都圏は番狂わせも多発か

北関東・東京・南関東の8選挙区を占う

定数が5から6に増員された東京選挙区。注目は、自民党の「2人目」の候補だ。現在のところ、擁立されているのは現職の中川雅治参院議員だけで、「2番目」としては審議会メンバーになっている女性タレントの他、サッカー選手などの名前が挙がっている。日本を元気にする会の松田公太参院議員に対して、菅義偉官房長官が秋波を送っているという話も出ている。

ただ自民党が思いがけずに苦戦するケースも考えられる。実際に2013年の参院選で組織票をあてがわれたはずの武見敬三参院議員が丸川珠代参院議員に喰われ、最後の1議席を巡って民主党(当時)の鈴木寛氏とデッドヒートを演じたという悪夢もある。

民進党は、蓮舫参院議員が元タレントの知名度を生かし、大量に得票すると思われる。ただ低迷する政党支持率を煽りをくって、小川敏夫参院議員の当選は微妙だ。公明党の竹谷とし子参院議員は安定の戦いで、共産党の山添拓氏は勢いに乗って票を伸ばすだろう。組織政党の強みを生かし、すでに昨年から都内のあちこちで、ポスターが貼られている。

異色候補は社民党公認の増山麗奈氏だ。反戦映画を作り、イラクにも行った戦場ジャーナリストで、「ピンクゲリラ」を自称してきた。奨学金無償化と安保法制反対を叫び、制服向上委員会と歌をコラボレートするなど、これまでの社民党候補にないイメージがある。ゆえに旧態の社民党支持者からは候補のすげ替えを求められたこともあり、しばらくは自粛していたが、選挙まで2か月になった今では麗奈色を全面に押し出し、苦しい選挙を楽しんでいる風でもある。

千葉・小西議員は炎上を避けるため自粛気味

定数3議席のうち、2議席を獲得するのは自民党か民進党か。千葉は、「千葉都民」と言われる千葉市周辺の都市部とその他に分かれる。人口が集中する前者はその嗜好がリベラル傾向が強いが、その他は保守的だ。

よって番狂わせも起こりうる。6年前の参院選も、衆院から鞍替えした猪口邦子氏が当選し、現職の椎名一保氏が落選した。

発言がネットでよく炎上する民進党の小西洋之参院議員は、選挙を控えて自粛気味。6年前は53万票以上も獲得できたが、今回は水野賢一参院議員も民進党の公認を得ているので、油断はできない。

水野氏は建設大臣をも務めた中尾栄一氏の息子だが、水野清元総務庁長官の養子になり、その地盤を継いで千葉に来た。2009年の衆院選で落選した後は、みんなの党に入り、参院議員として政界に復帰。そしてみんなの党が解党した後、政治生命をかけて民進党に参加した。この2人がいかに票を喰いあうかが見どころのひとつ。

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鉄道各社のサービス改善競争は激化、路線間の格差が広がっている。利用客争奪戦で勝ち残る路線はどこか。混雑改善度ほか全7指標で東京圏32路線を格付け、新線・延伸計画の進度など、次の住まい選びを見据えて首都圏・関西路線を総点検した。