アコーディア・ゴルフは次の成長の柱を模索 ストップ高TOB企業の実力
ただ、震災の影響がなかった前々年同期(10年4~9月期)に比べると、売上高は10億円伸びたものの、営業利益は13.5億円縮小した。これは、主力のゴルフ場事業で、入場者数は平日の稼働率改善などによって盛り返してきたものの、客単価の下落傾向が続いているためだ。
アコーディアのゴルフ場(新規取得コース除く)の客単価は、09年4~9月期が9847円、10年4~9月期が9720円、11年4~9月期が9420円、そして今12年4~9月期が9383円と続落。
東京ディズニーと客単価が逆転
業態が違うので単純比較は難しいが、オリエンタルランドが運営する「東京ディズニーリゾート」の顧客単価は、12年4~9月期で1万0420円とアコーディアを1000円強回る。東京ディズニーリゾートの客単価は年々上昇傾向にあり、1万円大台を超えたのは09年3月期。一方、長期低落傾向にあるアコーディアのゴルフ場客単価が1万円大台を割り込んだのも09年3月期。両者の客単価はちょうどこの09年3月期に逆転したことになる。
アコーディアの今13年3月期の通期見通しは、会社計画によると、売上高908億円(前期比4.6%増)、営業利益145億円(同15.2%増)、純利益54億円(同52.2%減)。純利益が大幅減益となる理由は、中間期決算と同じく、特別利益の縮小によるもので本業と直接関連はない。主力事業であるゴルフ場運営の部門売上高は前期比1.1%増の608億円と小幅増にとどまる想定だ。
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