ジャガー初のSUV「Fペース」に乗ってみた アルミボディで高出力、快適性も申し分なし

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すでに発表されている日本での販売モデルは、2種類のチューニングが施された3リッターのスーパーチャージャー付きV型6気筒ガソリンエンジンもしくは、2リッターのターボ付き直列4気筒ディーゼルエンジンを、いずれも8段ATと組み合わせた上でフロントに搭載する4WD仕様。

他のジャガー車と同様にアルミ骨格の持ち主

いかにも最新のジャガー車らしく、流麗かつダイナミックなスタイリングが大きな魅力のボディは、他のジャガー車と同様に、強靭さと軽量さを追求したアルミ骨格を用いたものだ。ちなみに、スチールボディを用いていたXFも、先日フルモデルチェンジを受けて2代目へと進化。これで、現行ジャガー車はすべてアルミボディの持ち主に替わったことになる。

インテリアも全く隙のないデザイン

まずは、世界限定2000台のうち、日本に50台の導入がアナウンスされている、380psを発する最強のV6ガソリンエンジンを搭載した“ファーストエディション”のドライバーズシートへと収まる。

素材の吟味が尽くされた感の強いFペースのインテリアの仕上がりは、エクステリア同様、デザイン面でも全く隙がない。

新たなる挑戦者──ジャガー初のSUV、Fペースを試乗 GQ JAPAN

ジャガー車が好んで用いるダイヤル式のシフトセレクターや、ブラインドタッチが困難なコンソール上のドライブモード選択ボタン、やはりブラインドタッチが難しいインフォテイメント・ディスプレイの操作性などに疑問が残る部分もあるものの、SUVでありながらもスポーティさが満点な造形と雰囲気は、なるほど「スポーツカーこそがDNA」とアピールする最近のジャガーらしさが満点。

搭載するパワーユニットと共に、ピュアな2シーター・スポーツカーであるFタイプ由来のネーミングを譲り受けたのも、まさに納得という印象だ。

4.7m級の全長はともかく、1.9m超の全幅は、日本では「甚だ過大」と感じる場面は少なくないはず。それでいながら車両重量が1.8トンほどというのは、やはり「軽い」と表現すべきだろうか。

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