上期大赤字の関西電力は料金値上げ方針表明


 資金繰りは厳しい。上期のフリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は2377億円のマイナスと前期同期比で1722億円悪化。上期9月末の有利子負債残高は4兆0901億円にまで増加している。

原発の追加稼働のメドも立たない。関電は「今期中の再稼働も当然あきらめていない」とするが、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、新たな安全基準を来年7月までに策定する考えを語っている。アナリストの中には「地方自治体の防災計画との関係でさらに再稼働のハードルが高くなった」と見る向きもある。

関電は値上げ幅、値上げ時期については明言を避けている。申請にあたっては、今後の3年分の原価計算を提出する必要があり、これからの原発の再稼働をどう織り込むかによって料金値上げの必要性や度合いも大きく変わってくる。

認可の審査にあたって焦点となるのが人件費なども含めた経営効率化の度合い。賠償責任を負う東京電力とは違う、との声もあるが、消費者の理解を得るためには納得性のあるリストラ策を提示する必要がある。申請段階でのリストラ、効率化が不十分となった場合、会社側の想定よりも審査が長引くとの見方もある。

(水落 隆博 =東洋経済オンライン)

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