トランプ人気支える華麗なる「愛娘」の正体 物議を醸す父親が溺愛する冷静な経営者

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これまで多くの女性がトランプの人生を彩り、そして去って行った。だが2度の派手な離婚劇や何人もの女性とのロマンス、3度の結婚を通し、イヴァンカが父と距離を置くことはなかった。

トランプの親族や友人たち、仕事関係者らは口をそろえて、父娘の関係は非常に緊密だと語る。イヴァンカは一族の間でも会社でも、また選挙戦においても、他のメンバーより高い地位に置かれているという。

トランプの一番の「お気に入り」

ドナルド・トランプの子どもたち(写真左からドナルド・ジュニア、エリック、イヴァンカ)と、現在の妻のメラニア(写真右、写真:Eric Thayer/The New York Times)

イヴァンカが子どもたちの中で父の一番のお気に入りであることは有名な話だ。兄のドナルド・ジュニアはイヴァンカのことを「パパっ子」だと評したことがある。イヴァンカ本人も、父と行動を共にしていないときでも1日に5回は話をすると語っている。

一族が営むトランプ・オーガナイゼーション社においても、トランプは妻たちにも重役たちにも与えたこともないような強い権限をイヴァンカに与えている。マイアミのリゾート施設買収といった大きな案件をイヴァンカは実際に動かしている。

トランプの現在の妻メラニアはスロベニア出身の元モデルだが、表舞台に立つことをあまり好まない。そこでイヴァンカは、政治家の妻の代理という、選挙戦には欠かせないような役割も果たしている。

イヴァンカは、父への支持を公に表明しているニュージャージー州のクリス・クリスティー知事や、サラ・ペイリン元アラスカ州知事といった戦闘的で衝動的なイメージの強い人々とは一線を画し、あえて冷静に控えめに振る舞っている。

父がツイッターをあたかもグレネード・ランチャーのように使っているのに対し、イヴァンカはトランプ・オーガナイゼーションや自らのファッションブランドのマーケティングツールとして慎重に扱い、投稿も政治色はゼロだ。

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