50歳目前、休む間もなく次の試験の準備 あなたにも出来る!社労士合格体験記

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結局、行政書士試験もそのやり方で行くことにしました。購入した「行政書士Success」最新号をすぐに読み切ると、バックナンバーも欲しくなりました。そこで自転車で、高田馬場にあった版元直営の売店まで行って、昨年の試験以降のものを全て買い揃えました。これでいよいよ気持ちも追い込みモードです。

この雑誌の魅力は、各号100ページ程度という手軽さの割に中身が充実している点でした。法令科目の択一式演習と記述式演習は、重要論点をバランスよく押さえていたので、何回も解いて記憶を定着させました。また、主要科目の憲法、行政法、民法、会社法についてのポイントを解説した連載記事があり、これまで断続的に3年間勉強してきた知識を整理するのに役立ちました。

社労士試験にも組合せ問題

ところで、行政書士試験では以前から組合せ問題が出題されることがありましたが、2012年度は社労士試験でも、この組合せ問題がほとんどの科目で出題されました。
組合せ問題とは、例えば「次のアからオの記述のうち、正しいものの組合せは、後記AからEまでのうちどれか」というものです。社労士試験では見慣れない問題だからといって、決して慌てる必要はありません。まずは問題が何を求めているかをよく読むことです。

労働基準法の1つの問題では、A(アとイ)、B(イとオ)、C(ウとエ)、D(イとエ)、E(ウとオ)のように、2個ずつの組合せを選ばせる問題でした。この場合、ウとエの記述が正しければ、正解はCということになります。

通常の単純択一式では1つの正確な知識で答えが出せるのに、この組合せ問題では2つの正確な知識が必要です。一見大変そうですが、既に選択肢が限定されているため、確率を使った消去法で、比較的楽に絞り込みができます。そのため、たとえ知識があやふやでも、なんとか正解肢にたどりつけることが多いのです。

 

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