緊迫!シャープ “最大の赤字事業”に踏み込まず 迫力不足の「実抜(じつばつ)計画」

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長期ではとても貸せない

実抜と引き換えに巨額の追加融資を引き出したシャープ。ただ、あるクレジットアナリストは、「実抜は“きれいな画(え)”にすぎず、銀行の求める『12年度下期以降の黒字化』を確約する内容ではない」と言う。

一連の融資は、年度末までの向こう6カ月間を乗り切るための必要資金である。しかも「つなぎ融資」という位置づけだ。


 来年9月には新株予約権付社債2000億円の償還という難所を控えており、シャープとしては一刻も早く長期借入に振り替えておきたい。ただ、主力行関係者は、「今、シャープに長期で貸せる状況ではない」と言い切る。「判断のタイミングは下期の収益改善にメドがつけば期末。もしくは鴻海からの出資が完了した時点」。つまり、実抜の遂行はもちろん、業績の早期改善という結果を出さないかぎり、シャープは引き続き極めて厳しい状況に置かれたままなのだ。


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