「ロールスロイス」のオープンに乗ってみた 4人乗り「ドーン」で味わう最高の贅沢

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1500rpmから5000rpmと広い範囲で780Nmの大トルクを発生する設定だけあって、ダッシュ力は見事。

静止から時速100キロに加速するのに要する時間はわずか4.9秒とスポーツカーなみだ。

抜群の静かさ

最高出力は420kW(570ps)@5250rpm、最大トルクは780Nm@1500〜5000rpm

ユニークなのは、猛烈に加速している(はずな)のに、室内はいたって静かで、気がつくと想定した速度をはるかに超えていて焦ることすらある。

2640キロと車重もそれなりにあるけれど、ブレーキも強力で、不安はいっさいない。静かでパワフルで快適。この3つすべてで高得点はなかなか難しいものだけれど、それをやってのけているのに感心する。

ヘリティッジの継承も、ドーンの魅力だ。ビッグセダンなみにスペースに余裕ある後席からは、優雅に立ったままで降りることが出来る。そのために後ろヒンジのドアは大きく開くし、前席は前にスライドして十分なスペースを確保する。少し大時代的だけれど、「こんなスタイルを楽しめるのがドーンの美点と思ってほしい」と言うロールスロイスの開発者の言葉に同感してしまう。

6591ccV12エンジンによる後輪駆動

「このモデルでユーザーの若返りを狙っています」。全長が6メートルを超えるモデルもあるファントムや、新しいテクノロジーをいろいろ採用したゴーストといった大型セダンがロールスロイスの代名詞のようになっている。そこにあって、先に発売したクーペのレイスと、ドロップヘッドクーペと呼ばれるドーンで、超高級パーソナルカーとしてのニーズを喚起していくそうだ。3740万円のドーンは、アジアでは日本(と韓国)が最も重要なマーケットだそうだ。

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