国内で怒濤の出店、好調ジーユーの死角

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対してジーユーの品目数は現在300程度。商品投入までのリードタイム1カ月とファストファッションにしては長い。現状、商品ヒット率は高いものの、今後トレンドを外せば、大きな打撃を受けかねない。

ジーユーが単一ブランドで店を構える点も弱みになる可能性がある。

カジュアル衣料専門店3位のポイントでは、「ローリーズファーム」や「グローバルワーク」など趣向の異なる17のブランドを保有し、それぞれに補完し合っている。一方、ジーユーと同様に単一ブランドのSPA(製造小売業)として急成長してきたハニーズは、商品の陳腐化を防げず既存店の不振が続き、数年にわたる店舗リストラを余儀なくされた。

「ファッションブランドには旬があり、最盛期は長くても5年。すぐに飽きられて衰退する」(大手アパレル)。固定客が育っても心変わりは早いため、単一ブランドに頼るのは危険というのが業界の常識だ。

流れの速いファストファッションの中で成長を維持できるか。ジーユー戦略の成果は、グループ全体の命運も握っている。

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(鈴木良英 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2012年9月29日特大号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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