衝突を自動回避する小型車、VWが日本向け「up!」投入

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衝突を自動回避する小型車、VWが日本向け「up!」投入

トヨタ自動車「アクア」、日産自動車「ノート」、スズキ「ワゴンR」--。主要メーカーによる新しいコンパクトカーの相次ぐ登場で、活気づく国内新車市場。この“コンパクトカー激戦区”に輸入車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が満を持した戦略車を投入する。

フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(VWJ)は9月18日、新型車「up!(アップ)」(=タイトル横写真=)を日本で10月1日から発売すると発表した。エンジン排気量1000ccのコンパクトカー(2ドア・4ドア)で、サイズや価格帯が国産の売れ筋と重なるものの、このクラスの車種ながら最新鋭となる安全装置を配したのが特長だ。

「真っ向勝負を挑む」--。

9月18日、東京・渋谷の新名所「ヒカリエ」で新車発表会に臨んだVWJの庄司茂社長(=下写真=)は、力強く宣言した。庄司氏は8月にVWJの新社長に就任したばかり。自身がトップとなって初の新型車投入だけに、おのずと力も入る。

「up!」が日系車との差別化を図った最大のポイントが、衝突回避などを行う安全装置「シティエマージェンシーブレーキ」を標準装備した点だ。時速30キロまでフロントウインドー上部に設置されたレーザーセンサーで10メートル前方までの車両などの障害物を認識、運転手がブレーキをかけなければ、自動で止まる機能となっている。

国内では富士重工業(車名ブランド・スバル)が同じくカメラを使用した安全装置「アイ・サイト」で主力車種の「レガシィ」の販売台数を伸ばすなど、安全に対するニーズも高まってきている。三菱自動車もレーザーを使用した安全装置を来月に発表する「新型アウトランダー」に搭載する。ただ、日本の小型車セグメントにおいて全グレードに安全装置を標準装備するのはVWの「up!」が初めてとなる。

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