国内不振と反日運動響き停滞、資生堂の誤算

12年度見通しを下方修正

国内最大の化粧品メーカー、資生堂に誤算が生じている。

資生堂は10月31日、2013年3月期9月中間決算(12年4~9月期)を発表した。売上高は3336億円(前年同期比0.8%減)、営業利益83億円(同61.2%減)と大幅な減益での折り返しとなった。しかも7月時点で下方修正していた計画値から、売上高、営業利益ともさらに30億円以上下振れた。

主な要因は長引く国内事業の不振だ。百貨店ブランドの「クレ・ド・ポーボーテ」など好調な商材は一部。百貨店中心に展開する高価格帯から、量販店を中心に展開する低価格帯まで、ほぼすべての価格帯で前年同期の売り上げを下回った。

「TSUBAKI」も振るわず

特に低価格帯のトイレタリー(日用品)は天候要因により制汗剤関連の「シーブリーズ」ブランドが苦戦、シャンプー、リンスの「TSUBAKI(ツバキ)」も前期のリニューアルの反動減により、前年同期から16%の落ち込み幅となった。

資生堂はこれらを踏まえて、13年3月期通期の業績見通しを売上高7000億円(前期比2.6%増)、営業利益400億円(同2.2%増)などに見直した。従来見通しから売上高100億円、営業利益35億円の下振れとなる。

化粧品・トイレタリー市場が横ばい程度と厳しい中、下期国内売り上げを前年同期比で4%伸ばす計画は少々ハードルが高い。さらに下期の営業利益は通期計画から上期実績を差し引くと317億円となり、過去最高の水準をたたき出さなければならない。

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