ルポ 産科医療崩壊 軸丸靖子著
妊婦の“たらい回し”が社会問題となり、産科医療崩壊の象徴として大きく報じられている。地域の産科が次々に閉鎖される中、今や分娩予約は競争。お産が集中したため産婦人科医が総出で分娩をこなす基幹病院ではそのシワ寄せが婦人科に行き、子宮筋腫などの良性腫瘍の患者は後回しになっているという。
少子化の危機が叫ばれる今、周産期医療の現場で何が起こっているのか。減少する産科医。一方で不妊治療の進歩や妊婦の高齢化などによりリスクの高い出産や未受診妊婦、飛び込み出産といった“困った”妊婦、そして訴訟問題の増加。医療分野で活躍するライターが病院、医師、妊婦と産科医療の現場を丹念に取材し、問題提起する。
ちくま新書/756円
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