ネット証券で相次ぐ手数料値上げ、“ハイパーデイトレーダー”はどこへ行く?

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 実は、SBIにとってもハイパーデイトレーダーの存在はやっかいだった。「信用取引の大口顧客向けは、システム負荷がかかる割に儲からない料金体系だった。値上げでシェアは下がったが、今年4~6月期の採算は改善した」と関係者は言う。

岡三オンラインは、顧客の意見を反映したうえで、業界最低水準の手数料は維持したい方針。ただ、金額帯によっては手数料を数倍に引き上げなければならない可能性もあるだけに、ハイパーデイトレーダーには大きな負担となり、売買頻度を落とさなければならないかもしれない。

岡三オンライン以外では、クリック証券の手数料が安い。ただし、クリックに流れたとしても、同様の問題が起きる可能性は否定できない。

ハイパーデイトレーダーは、どこへ向かうのか。彼らが従来の投資スタイルを、維持できなくなる可能性も出ている。

(武政秀明 =オール投資)

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