3位はサントリーホールディングスの64.4億円。CSR活動の重要テーマである「水のサステナビリティ」を基本に水問題の解決に取り組んでいる。全国13都府県18カ所での水源涵養活動、水の大切さを伝える次世代環境教育プログラム「水育(みずいく)」を「森と水の学校」、「出張授業」を柱に展開する。
また、サントリー文化財団による出版助成、学芸賞の主催など、「利益三分主義」に基づく生活文化の豊かな発展と次世育成への貢献も行う。
復興支援として2011年43億円、2012年20億円、2013年25億円、2014年20億円の義援金を拠出。「漁業の復興支援」「未来を担う子どもたちの支援」「文化・スポーツを通じた支援」「チャレンジド・スポーツ支援」を中心に活動する。海外初実施のベトナムでの「水育」や北米でのビームサントリー工場周辺での自然保護活動などグローバルでの活動も積極的に推進している。
支出額上位は日本を代表する大企業ばかり
4位はキリンホールディングスの58億円。同社は健康などの分野で「社会と企業双方の共有価値の創造(CSV)」を目指している。アルコール飲料と健康についての正しい知識の普及・啓発のための小冊子配布や未成年者飲酒防止のDVDの無償配布などで飲酒問題の減少に力を入れる。
海外では、スリランカで紅茶農園が持続可能な農法認証制度を取得できるよう支援。自社の原料調達と現地の経済発展が両立する取り組みを進める。
以下、5位日本生命保険52.6億円、6位NTTドコモ52.2億円、7位三菱商事44.8億円、8位イオン36.5億円など日本を代表する大手企業が並ぶ。10億円以上の支出は52位コニカミノルタ(10.3億円)まで。100位の旭硝子でも5.0億円と大手企業は多数の金額を社会貢献に使っていることがわかる。
続いて経常利益に対する社会貢献支出額が占める比率(「社会貢献支出比率」)を見ていこう。
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