ベンツ「Eクラス」最新進化はここまでスゴい

2016年内に日本へ上陸する新型に乗ってみた

足元のデザインもバッチリ

最後に、最強版となる「E400 4MATIC」をエストリル・サーキットで試した。後にAMGが登場するにしても、メルセデス・ベンツ「Eクラス」としては、とにもかくにも最高出力333馬力/最大トルク480Nmを発揮する最上級モデルだ。

エストリル・サーキットはF1も開催される国際サーキットであり、滑りやすく、難しいとされるサーキットだ。ここに最もスポーティなSモードを選んで、レーシングトラックに向かって進入する。

約1kmほどの短いストレートエンドには、”安全上の理由”で速度を落とすように改良された第1コーナーが待っている。十分に速度を落として、クリッピングポイントにつくまで我慢する。グリップが戻ったら、アクセルペダルに乗せた右足に力を入れて、第2コーナーから第3コーナーまでは低速コーナーが続く。

スポーティな乗り味を徹底的に試す

ボディサイズの割に、意外なほど鼻先が曲がっていく。速度に応じて操舵力を変える可変ステアリングのおかげもあって、高速で飛ばすシーンではずっしりと重厚感の信頼感の高いステアリング・フィールがありがたい。

いくぶん上り坂になっていることもあって、コーナリングを続けたあと、第4コーナーを立ち上がると、ここから一気にフルスロットで目一杯に加速。ハイパワーな3Lエンジンの実力を発揮するシーンだ。

エストリル・サーキットで徹底的に試乗した(写真は新型Eクラスと筆者)

ゆるやかな曲率の第5コーナーからその後に続くストレートに向かって、スピードメーターの針がグイグイと右側に向かって触れていく。次のカーブに差し掛かる手前でブレーキを踏み込むと、横滑り装置を切っていても、最終的にはABSだけは顔を出す。

ただし、Sモードであれば、横滑り防止装置もかなり遅れて顔を出すので、腕に自身がある人でもオンのまま走っても充分に楽しめそうだ。全長4923☓全幅1852☓全高1468mmのボディを軽々と止めるブレーキ性能の高さもまた、メルセデス・ベンツの伝統である。

インテリジェント化して未来に向けた自動車の基準を進化させた感のある新型Eクラスだが、自動車業界のスタンダードとしての根幹は揺るいでいない。シュアなステアリング・フィールや、剛性感の高いボディに基づいた信頼のある走りっぷりに加えて、高い安全基準を持つ。いい意味で、スタンダードであり続けて欲しいと感じた試乗だった。

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