ベンツ「Eクラス」最新進化はここまでスゴい

2016年内に日本へ上陸する新型に乗ってみた

インテリアにも先進装備が満載

早速、クルマのキーを受け取ってクルマに乗り込もうとすると、一緒にスマホも渡された。新型Eクラスでは、これがスマート・キーになる。走り出したい衝動を抑えて、まずは遠隔で車庫からの出し入れに挑戦。スマホとクルマがブルートゥースで通信し、スマホ上でクルクルと円を描くと、車庫からクルマが自動で出てくる。演出(?)として車庫内に洗車用のバケツなどが置かれていたのが、新型Eクラスは自動でハンドルを切って、これをよけた。

目新しい点をざっと説明しよう。128km/hまでならレーンキープや車線変更まで含めて自動で行うパイロット・ドライブ・パッケージが設定されること、PHV+9速ATが積まれる「E350e」と次世代燃費基準の適合を眼目とする新世代ディーゼルの「E220」が設定されること、次世代のインフォテインメント・システムを積んだインテリア、の3点だ。

流麗でスポーティなデザイン

見た目の印象は、クーペ風のスタイリングで、先にデビューしているSクラスやCクラスと共通の外観だ。立体的な形のフロントランプがシャープな印象と柔らかみのある表情をバランスよく構成し、スターダスト・エフェクトとよばれるキラキラする加工が施された左右独立のリアランプで華やかさを演出するなど、細部へのこだわりもなされている。

ボンネットからドアハンドルを通して、リアエンドへとつながるキャラクターラインと凹面の組み合わせがソリッドな印象を強調している。また、全長が従来型から43mm延びて4923mmになった一方、ホイールベースは2939mmと同65mm延びており、オーバーハングの短さから全体にスポーティな印象を受ける。

ディーゼルエンジンを搭載する「E220d」

はじめにステアリング・ホイールを握ったのは、日本にも上陸予定の2Lディーゼルを積んだ「E220d」だ。VW問題の影響もあってディーゼル・エンジンには風当たりが強いが、ダイムラーでは今回の新しいディーゼルの開発のために26億ユーロを投資し、次世代の燃費・排ガス基準に適合するエンジンを開発した。しかも、この新エンジンを皮切りに、すべてのエンジン・ラインナップを次世代に切り替えていくモジュラー戦略の第一歩である。

結論を急ぐようだが、このエンジンは下から上まで滑らかに加速し、ディーゼルと思えないような伸び感まである。従来、いくらターボで過給しても、2Lディーゼルではエンジン回転数を高めたときのパワーについては頭打ち感が否めなかった。

一方、新開発の2Lディーゼルは、「エンジンの力強さ」につながるトルクについては先代エンジンと同じ最大400Nmを維持しながら、最高出力は194馬力と、排気量1Lあたり約100馬力に届こうかという、ディーゼルとしては高出力型のエンジンになっている。

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