寺よ、変われ 高橋卓志著
いまや日本の仏教は瀕死の状態だと、自身寺の住職である著者は訴える。
葬儀と法事しかやらない「葬式仏教」と揶揄される寺。しかし、その葬儀までもが、葬祭ホールで行われるようになり、葬儀社主導の僧侶を排除した「直葬」といったものの台頭で寺から切り離されようとしている。
こうした根底には、これまでの葬儀の在り方や寺への不信感があるという。寺は檀家制度という既得権益のうえで安穏としているうちに、時代に取り残されてしまったのだ。このように寺の存在意義が失われようとしているのに、当事者の危機感は薄い。
宗教施設としての寺の役割とは何なのか、仏教の本質とは何なのかを改めて問う。
岩波新書 819円
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