一方金融機関側にも言い分があります。金融庁の査定がとても厳しく、利払いが一度でも延滞すると要管理債権として不良債権として扱われるのもその一つ。一回利払いができなくても、数カ月すればまとまったお金が入るような業種(たとえば漁業など)は地方には結構ありまして、こんなことで不良債権にされてしまうようでは融資に積極的にはなれません。
いくら銀行にお金を回したり、今回のように日銀における預金を引き揚げさせようと圧力をかけたところで、ここを変えない限り融資は伸びない、というのが多くの金融マンの実感なのではないでしょうか。
そうなると、審査基準も従来通りで融資も伸びず、日銀の思惑とは逆に、われわれには金利、手数料などがコストの形で転嫁され、結局は引き締めじゃないかという、スバラシイ結末を迎えてしまうリスクもとても高いのです。その意味で、すべては金融機関の肩にかかっていますが、さてどうなるでしょうか。個人にも影響が出るようなことになれば大変ですが。
高額馬対決は実業家対決でもある
今週の競馬はきさらぎ賞(G3、京都・芝・1800メートル)。このレース、通常の馬券に対する興味よりも、いわゆる「5億円対決」に注目したほうがいいでしょう。
無傷の3連勝でVを狙うサトノダイヤモンド。こちらは2013年セレクトセールにて2億3000万円なり。一方ロイカバードは2億4000万円の落札馬。デビュー戦ではサトノダイヤモンドに軍配があがり、今回は2回戦。いずれG1での対決になるでしょうが、どちらが先に抜け出すのか・・・サトノダイヤモンドは主戦にルメールを起用。相当本気です。
また、この高額馬対決は馬主の方も結構ユニーク対決です。サトノ~はその名の通り、セガサミー社長の里見さん。一方のロイカバードはアート引越センターの旧寺田運輸の創業者。実業家対決でありますな。
お二人とも大変有力な馬主でおられるのに、いまだにG1をおとりになっていないという不思議なお話。いずれ、どちらがG1に手をかけるか注目であります。その意味では馬券はどうでもいいですな。どちらかの単勝を買っていただいて、手に汗を握ってみるレースであります(笑)。
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