メガ生保も巻き込む大再編に発展も? 損保ジャパン・日本興亜統合でも収益拡大不透明

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 一方、追随する形で統合を決めた損保ジャパン・日本興亜には、新たな収益策が見えにくい。今後、事務の共通化などでシステム費用を2~3割削減し、そこから捻出した経営資源を海外事業へ振り向ける青写真を描いている。しかし、これまで両社が海外展開において業界内で優位性を発揮してきたわけではない。将来の2社合併は視野に入れておらず、統合後にバックオフィスの共有化を進めても、個社(フロントオフィス)での独立性にこだわるかぎり、統合効果は限られそうだ。

売り上げの拡大シナリオが必要とされる中、今後は第一生命との関係が注目される。損保ジャパンと第一生命は昨年、両社子会社への相互出資を通じ提携を強化した。目下、相互の商品販売や紹介を拡大しているようだ。となれば、統合会社が提携関係をさらに進め、第一生命の市場を開拓する方策も十分に考えられる。メガ損保の戦いは、業界の枠を越えた連合形成にも発展しそうだ。

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(筑紫祐二 =週刊東洋経済)

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