ミネベアが、民事再生手続きを申し立てたシコーの支援に名乗り。シコーの技術力取り込み小型モーターの競争力強化
シコーのスポンサー契約締結にあたっては、ミネベアのほか韓国や台湾の企業グループなど合計4社が名乗り出た。ミネベアがスポンサーとして選定されたのは、「支援額(事業譲渡対価)が最大で、信用力も高かった」ためと、シコーの白木学社長(上写真の右)は説明する。
ミネベアとシコーは、振動モーターやファンモーターなど重複する製品を生産しているが、大きさや顧客などが少しずつ異なっている。「シコーは技術先行型の企業。(モアテック社の子会社が生産する)ボイスコイルモーターの分野などで、非常に高いシナジーが見込める。ミネベアの販売網を生かし、シコー製品の売り上げ拡大もできると考えている」(加藤木洋治・ミネベア専務=上写真の左)。
ミネベアは今後、同社が新設する100%子会社にシコーの事業を譲受し、事業再生を図る計画だ。生産面でも、フィリピンなどミネベアの海外拠点を生かす方針という。予定される事業譲渡対価は非公表。9月末をメドに詳細を詰める。
シコーの負債総額は85億0945万円(12年7月末日現在)。9月11日に上場廃止となる。
(小河 眞与 =東洋経済オンライン)
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