投資大好きFPが郵政IPOで失敗したワケ 「IPO銘柄」で儲けるためのコツ教えます

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実は、過去に、ようやく当たったIPOで、初値の公開価格割れを経験したことがままあるのです。たとえば、2013年に当たったウィルグループという人材派遣会社は、公開価格2870円に対して初値は2750円(公開当時、分割調整前)でした。その後も、不安に思いつつも、当選の喜びから辞退ができずしばしば損を出しました。

そんな中、「グリーンペプタイド」「サンバイオ」では冷静に分析して当選を辞退、損失を回避し、IPO経験者として改めて自信にもなっていたのです。

フタを開けてみれば・・

そこにきて、郵政グループの大量当選です。

これには疑心暗義に苛まれ、ネットなどでいろいろと調べると「郵政IPOはヤバいよ」「裏で大きな売りが・・」など、怪しい情報がワラワラと。「これは、公募割れもあるかも・・」と、嬉しいはずの複数当選で、かえって、苦渋の決断を強いられることになったのでした。

悩みに悩んだ結果、複数当選した、ゆうちょ銀行500株と日本郵政200株、それぞれ当選株数の半分だけ辞退しました。100株当選すれば御の字・・と思っておきながら、いざ当選するとなかなか手放せないもので、結局、ゆうちょ銀行500株、日本郵政200株、かんぽ生命100株を購入して、期待と不安の中、運命の11月4日を迎えたのでした。

 で、結果はご存じの通りです。

           公開価格  初値  (騰落率)

日本郵政    1400円 1631円(+16.5%)

ゆうちょ銀行 1450円 1680円(+15.9%)

かんぽ生命     2200円 2929円(+33.1%)

さまざまなウワサや憶測が飛び交う中、いずれも初値は公開価格を上回り、順調な滑り出しとなりました。

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