中国で「AIビリオネア」が続出している理由とは?合計資産はビル・ゲイツに迫る、「スター型」の時代は去り、目立たない「ギーク型」が主流に

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(写真:ブルームバーグ)

他国に依存しない人工知能(AI)技術の確立を追求する中国で、新世代の起業家が台頭している。彼らは米国の優位性を脅かしつつ、巨額の富を急速に築いてビリオネアの仲間入りを果たしている。

新興勢の資産合計は約15兆4000億円

そのうちの1人、閻俊傑氏(36)は4年前、生成AI企業である稀宇科技(ミニマックス)の構想を中国のインターネット大手や投資家に説いていた。テキストや画像、音声、動画を統合して処理できるマルチモーダルAIに全面的に特化した企業という構想を説明したが、「本気で詐欺師扱いされた」といい、反応は一様に厳しかったという。

上海に本拠を置くミニマックスはその後、数十億ドル規模の企業へ成長した。米OpenAIを強く意識した同社のモデルは、中国の「テクノナショナリズム(技術国家主義)」という新たな波を後押ししている。

閻氏はDeepSeek(ディープシーク)創業者の梁文鋒氏や杭州宇樹科技の最高経営責任者(CEO)、王興興氏らと共にAI分野で米国に挑む世代の代表格だ。

この世代は相次ぐ中国AI企業の新規株式公開(IPO)によってさらに広がっている。「中国のエヌビディア」と称される沐曦集成電路(メタX)の陳維良氏や摩爾線程智能科技(ムーア・スレッズ・テクノロジー)の張建中氏もその一角を占める。

これら新興勢の資産合計は1005億ドル(約15兆4000億円)に達し、エヌビディアCEOであるジェンスン・フアン氏の1530億ドルには及ばないものの、マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏の1050億ドルに迫っている。

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