メルセデス・ベンツ140周年の日に登場「新型Sクラス」50%刷新ビッグマイナーチェンジの威力

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セダンの市場は縮小傾向で、日本などは大型ミニバンに席巻されている感がある。

そこにあって、Sクラスに代表されるセダンが持つ乗り心地や操縦性が見直されるときがくるだろうか。来ないままだともったいない。

メルセデス・ベンツは140周年のイベントで、歴代Sクラスをステージに登場させた。

私も長いこと、一度はSクラス(とりわけ1979年発表のW126)に乗りたいと思ってきた。最近も「560SEC(S126)」という2ドアクーペ版を買いかけた。

日本でもバブル期によく売れたSクラスとして2代目となるW126型(写真:Mercedes-Benz)

どこがいいかというと、重量級ボディによる乗り心地、伝統的な作りの高級ソファのような作りのシート、独特な操作性をもつステアリングホイールといった、このクルマにしかない“味”だ。

戦前から50年代にかけて、メルセデス・ベンツは精緻なエンジニアリング技術を誇る高級セダンやクーペを手がけ、並行してレース活動にも精を出してきた。

近年でもっとも有名なのは、F1だ。ルイス・ハミルトンをドライバーとして、メルセデス・エンジン搭載マシンは、13年から24年までに105勝をあげている。

1950~60年代にかけて生産された「SL」は当時のまさにスーパーカーであった(写真:Mercedes-Benz)

モータースポーツは、メルセデス・ベンツにとって重要なチャレンジであり続け、スポーツモデル「SL」がSクラスと並ぶ看板車種となったのはご存じのとおり。

求められる新たな人間中心の技術

並行するように、車両の衝突安全性もメルセデス・ベンツの重要なテーマだった。

「世界大戦のせいで遅滞した安全性の研究開発は1948年にふたたびスタートした」とはメルセデス・ベンツの言。

私も、50年代にクラッシャブルボディ(衝突時に変形して衝撃を吸収する車体構造)の研究を始めた設計者に、インタビューしたことがある。

「当時はまだ自分で運転して障害物に衝突させなくてはならず、ほんとつらかったですよ」と、そのひとは苦笑していた。

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その後、さまざまな安全設計が採り入れられてきた。

3点式セイフティベルトの積極採用をはじめ、事故時にドアが開くのを防ぐウェッジピン型ドアロック、誤操作防止のジグザグ型ATセレクターはよく知られた技術だ。

いまは自動運転の時代になり、新たな人間中心の技術が求められるようになっている。どんなものが見られるか。楽しみにしよう。

【写真】新型「Sクラス」にも生きる「最善か無か」の哲学、その形(◯◯枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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