「英語圏の国は学費が高かった」、慶応から一念発起しオランダの大学へ《ヨーロッパ留学が約4割増で人気》アメリカ留学との違いや意外な魅力
進学の費用高騰やビザ取得の難化を背景に「海外進学=アメリカ・カナダ(北米)」という常識が揺らぎつつある。
そんな中、オランダ・ベルギー・スウェーデンなどヨーロッパ各国では、英語で学位が取得できる学士課程が年々拡充し、授業料も比較的抑えられている。 しかし日本では、ヨーロッパの大学に関する体系的な情報が少なく、「選択肢として知られていない」のが現状だ。
実際にヨーロッパの大学へ進学した日本人学生と、現地事情に詳しい教育コンサルタントへの取材を通じて、ヨーロッパ型高等教育が問いかける「学びの本質」に迫る。
慶応義塾大学からオランダへ
「現在の日本の公教育では、学びの多様性確保に限界があるのではないか」。そんな漠然とした違和感が、井上美雨さん(当時20歳)を海外大学進学へと向かわせた。
井上さんは都立高校卒業後、慶應義塾大学法学部に進学。しかし入学から1年弱で、オランダのユトレヒト大学への再受験を決断する。専攻は心理学・認知科学・データサイエンスを横断するリベラルアーツ&サイエンスだ。
転機となったのは、大学入学後に始めた家庭教師のアルバイトだった。発達特性の強い子どもたちを教える中で、学び方の多様性に直面した。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら