「英語圏の国は学費が高かった」、慶応から一念発起しオランダの大学へ《ヨーロッパ留学が約4割増で人気》アメリカ留学との違いや意外な魅力

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「例えば、オランダやベルギーは英語学位が充実し、留学生サポート体制も整っている一方、学生の自主性が強く求められます。課題の進め方、教員への質問、進路設計まで、待っていても誰も手を差し伸べてくれません。

一方、フランスやスペイン、ポルトガルなど南欧諸国は生活文化の魅力が高く、留学生活そのものを楽しみやすい。ただし、学業への集中度や評価の厳しさは大学により異なり、“環境に流されやすい学生”は注意が必要です」

近年注目されているのが、東欧のハンガリーやチェコである。

「学費や生活費が安く、現地の方の人柄も温かくて日本人に馴染みやすいと思います。また、ハンガリーには、授業料が全額免除になるだけでなく、生活費の補助まで出る政府奨学金制度もあります。どの国にも共通しているのは『学ぶ動機』を大切にする文化で、学生の意欲が学びを深めていく、という点だと思います」

情報過多の時代に問われる「誰の視点か」

北村氏が強調するのは、大学選び以前に「情報の取り方」だ。

現在、日本で流通している留学情報の多くは、大学側と提携関係にある留学エージェント、あるいは過去の個人体験に基づく発信で占められている。だが、海外大学の入試制度や教育環境、卒業後の進路は、数年単位で大きく変化する。

「一度留学した経験があることと、毎年実際に出願を伴走していることは、まったく別です」

北村氏自身は、大学から一切の報酬を受け取らない独立系教育コンサルタントとして、各国の大学を定期的に訪問し、制度変更や現場の変化を確認し続けている。エージェントとコンサルタントのどちらが優れているかという二項対立ではなく、「目的による使い分け」が重要だと言う。

「すでに行きたい大学が明確で、そこがエージェントの提携校であれば、手続き面を任せるのは合理的です。一方で、『そもそもどの国・どの大学が自分に合うかわからない』という場合は、大学側の利害から独立した第三者の視点が、納得のいく進路選択につながります」

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