「え、あの廃墟モールにロピアが入ったの!?」がなぜ増えているのか…ガラガラで人がいない「廃墟モール」にもロピアが"平気で出店"する納得の訳

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ところが2018年春、その核テナントとして、ロピアが入った。すると、食品を目的に人が集まりはじめ、それを起爆剤として人が集まるようになった。

現在は、ドラッグストアや100円ショップ、ファストフードなどさまざまなテナントが入り、特に子どもやファミリーが多く集まっている。このモールの周辺は商業施設が密集しているエリアだが、その中でも比較的健闘しているようである。

ロピアが入居して、施設全体がにぎわうか、そうではないかの違いはあるが、そこにロピアが入居することが多いのは確かなようなのである。

廃墟モール進出の理由は、居抜きによる低コスト出店

廃墟モールにロピアがよくみられるのは偶然ではない。ロピアがこうした場所に入りやすいのは、「不振店の撤退跡への居抜き出店」を中心とした出店戦略を行っているからだ。それも、年間10店舗以上のペースで店舗を広げている。

当然の話だが、新築で店を作るより、閉店したスーパーやGMSの空き物件をそのまま活用するほうが、初期投資を大きく抑えられる。ちなみに、ここ数年話題になっているイトーヨーカドーの不採算店舗の跡地にも、ロピアが多く入居している。

ロピア
ハートのロゴが目印だ(筆者撮影)

特に日本全国の廃墟モールは核テナントとして巨大なスーパーマーケット等が入っていたことが多く、その跡地にロピアが入るわけである。建設コストが上がり、賃料も高止まりしがちな時代。居抜きはロピアにとって合理的で、空きが出たモールにとっても、入居してくれる相手になりやすい。

ただ、そもそも元にあった核テナントが不採算店になるのは、そこが「儲けにくい」からである。いくら安く出店できるといっても、本来なら出店は敬遠されるはずだ。ただ、ロピアはさまざまなコスト削減を積み上げていて、その意味では他のスーパーよりも低コストでの経営が可能である。

例えば、ショッピングカートをコインロック制にして、客が所定の位置にショッピングカートを戻すようにすることで、従業員の人件費を削減している。あるいは支払いは現金か、公式アプリでのキャッシュレス決済のみで、クレジットカードやQRコード決済は使えない。そこで生じる手数料をおさえるためである。

こうしたさまざまな工夫があって、本来なら敬遠するような立地でも、ロピアの入居が進むのであろう。

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