【不登校はなぜ増える?】親世代の昭和より"令和の子ども"のほうがよっぽど疲弊している納得の事情
こうした小さな負荷が少しずつ蓄積し、心の限界を超えたとき、学校へ行けなくなるという形で表面化します。
ここで、多くの親御さんが混同しがちなのが、不登校の「原因」と「きっかけ」の違いです。例えば、友達とのトラブルをきっかけに学校へ行けなくなった場合、多くの方は「それが原因だった」と考えてしまいます。
しかし、トラブルがすでに解決しているにもかかわらず登校できない状態が続いているとしたら、それは本当の原因ではありません。友達とのトラブルは、あくまで「引き金」にすぎないからです。
不登校が長引く背景には、子どもの心のエネルギーが消耗し、「心の耐力」が大きく低下している状態があります。この状態こそが、不登校の本質的な原因なのです。
不登校は、ある日突然始まるわけではない
不登校は、学校へ行けなくなったその日から突然始まるものではありません。実際には、そのずっと前から、子どもの心の中では静かに始まっています。
現代の子どもたちは、私たち大人が想像する以上に忙しく過ごしています。学校の授業、宿題、部活動、塾や習い事など、やらなければならないことが山のようにあります。
家でも、親から「これをしなさい」「あれは終わったの?」と声をかけられる場面も多く、それだけでも心は休まりません。さらに、友人関係においても、SNSによって常に誰かとつながり続ける環境に置かれています。
既読スルーを気にし、些細な言葉の行き違いで関係が崩れ、気づかぬうちに精神的エネルギーを消耗していきます。
著者自身が子どもだった昭和の時代は、学校から帰れば“オフ”になる時間がありました。しかし今の子どもは、24時間“オン”の状態が続き、常に気を張りっぱなしの生活が当たり前になっています。その結果、自分の気持ちに目を向ける余裕を失い、「自分」だけが置き去りにされたような感覚を抱えながら日々を過ごしているのです。


















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